映画史上、最もかっこいい悪役ランキング

スターウォーズに出てくるダースベイダー。サムライを思わせる、カッコいい黒装束もさることながら、複雑な内面を抱える姿がカッコよすぎ。任務を失敗した部下には非情な制裁も厭わないベイダーでも、実の息子であるルーク・スカイウォーカーには最終的に手を差し伸べる親としての愛情を持ち、人間味溢れる悪役です。

ゴルゴ13。この有名な悪役キャラクターが「高倉健」をモデルとしているのは有名な話。たった1話だけ、実写版「ゴルゴ13」が作られた。主演はもちろん高倉健。無口でニヒルな、それでいてどこか頼り甲斐のある悪役キャラクター。この作品の後、高倉健は「善玉」のニヒルなおじさん役が多くなったような気がする。ちなみに実写版には千葉真一のものもあり。

リドリー・スコット監督のSF映画「ブレードランナー」に出てくるレプリカントのボスで、ルトガー・ハウアー演ずるロイ・バティーという男がいいです。人間側から見ると悪役ではあるのですが、彼には彼の理屈があり、死に物狂いで人間と戦います。ハリソン・フォード演ずる主人公に恋人のプリスを殺されたときの彼の慟哭には胸を突かれました。

「天井桟敷の人々」に登場するラスネール（ピエール・フランソワ）が今まで見た映画の中でも段トツのマイ・ベスト悪役です。冷血と情熱、知性と野性味を併せ持つ極悪人で、その詩的なセリフの一つ一つがどれも美しく、寡黙な主人公と見事な対照をなす映画史上屈指の名脇役と言っていいでしょう。

るろうに剣心の外印です。主人公との格闘シーンは最大の見所だと思います。二人の動きが速すぎて凄く上手で、どちらが勝ってもおかしくない場面でした。静けさの中にも恐怖を感じさせる雰囲気、綾野剛が演じているせいもあってとても格好良かったです。

羊たちの沈黙のレクター博士です。アンソニーホプキンスが演じる冷酷な殺人犯には、本当に惹きつけられました。知性と残忍さを併せ持ったレクター博士はどこか魅力的に見え、殺人犯にも関わらず、どこかカッコいい印象を残します。

「ヘルボーイ」のクロエネンです。マスクを付けていて表情が読みとれないのが不気味ですが、ナチスの制帽とマッチしてますし、クラシック好きというギャップが素敵です。剣でも刃物でもめちゃくちゃ強いし立ち居振る舞いもスマートで悪役ですが超かっこいいです。

「レオン」のスタンフィールドです！麻薬捜査官でありながら自分が麻薬をやってるんじゃないかというような不気味な雰囲気とヤバそうな性格は存在感が圧倒的。ラストで誰もレオンの存在に気づかない中、一人気づいてるところなど意外とキレるところがあるのもカッコいい！

俳優の山田孝之さんです。もっと詳しく話すと｢闇金ウシジマくん｣の山田孝之さんです。この作品の山田孝之さん演じる違法な闇金業者の社長は優しいけれど借りたお金をしっかりと返さなかったり、曲がった考えの人には違法ギリギリの所で辞めたり、口下手ながらにきっちりと話をつける所がとてもかっこいい悪役キャラにピッタリでした。

カッコイイ悪役といえば、なんといっても「レオン」のスタンスフィールドでしょう。「バットマン」ではすっかり人のいい雰囲気になっていましたが、この映画ではゲイリー・オールドマンの危険な魅力が存分に発揮されています。この悪役見たさに何度も観てしまう映画です。

ダークナイトのジョーカーがとても魅力的だと感じます。正体不明、動機不明という恐ろしさに恐怖を感じます。さらに他の映画の悪役と違うところはジョーカーはどう見ても100%の悪です。やってることは卑劣でしたがかっこ良いカリスマ性がありました。

北野武監督の「アウトレイジ」のヤクザを演じた椎名桔平さんです。行っていることはえげつないのですが、任務に忠実、兄貴を徹底的に慕うなど格好いいです。そして、リードしながら部下を使うなどスマートで、これ以上の格好いい悪役はいないです。

アンフェアで佐藤浩市さんが演じる一条だと思います。テレビシリーズから謎に包まれていた、篠原涼子さん演じる雪平の父親を殺害した実行犯であると共に、雪平の元夫の佐藤を殺害した実行犯であるにもかかわらず、雪平と恋人関係（元）という設定。それでも最後には雪平を助けて、銃弾を受けて死ぬなんてやっぱりかっこよすぎます。

「冬の華」の高倉健ですね。刑務所帰りで、最後にはまた刑務所に戻ってしまう運命。基本的に世間的には悪役です。だけれども「悪役」が「娑婆」にいる短い期間の「善役」となっている間の苦悩がすごくリアルな感じで素敵です。

バットマンシリーズの映画、ダークナイトでヒースレジャーが演じたジョーカーが、私の最もカッコイイ悪役です。映画では、バットマン演じるクリステャンベールと対立する役柄でしたが、鬼気迫る演技で、凄く印象に残りました。もうあのジョーカーが見られないのが残念です。

シルヴァ（演：ハビエル・バルデム）
「スカイフォール」に登場する悪役。主人公ジェームズ・ボンドの所属するMI6に所属していた経歴を持つテロリスト。ボンドの上司Mのかつての部下で、面識はないもののボンドの先輩にあたる。MI6時代に敵に捕えられ拷問を受けたことからMを恨んでいる一方で、彼女を「ママ」と呼ぶなど異常な執着し、一連の事件を起こした。任務の為にMに見捨てられたボンドと重なる境遇で、「ありえたかもしれない、もう一人のボンド（影）」として描かれている。演じたハビエル・バルデムの異様な雰囲気と、主人公の合わせ鏡の様な経歴から、非常に印象的で格好良い悪役です。長回しの初登場シーンが有名ですが、個人的にはクライマックスのボンドの生家を舞台にした戦いが、暗闇に炎が映える美しい戦闘シーンで今でも年何回か観返しています。

「るろうに剣心」の志々雄真実です。全身包帯でぐるぐる巻きで顔は見えないのに、演じている藤原竜也さんの声と立ち居振る舞い、見事な太刀さばき全て本当にかっこよくて漫画からそのまま抜け出してきたかのようでした。

2006年に公開されたデスノートの夜神がカッコイイと思います。どんな状況でもクールで悪役を演じているので、何をしてもかっこよく見えてしまいます。やっていることは最悪ですが、表現や言葉の使い方などすべてがカッコイイです。